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ZOZOSUITSでありのままの自分を知ろう

人はありのままの自分を見せられる場を探している。それが友人だったり恋人だったり金銭が発生する場だったりすることもあるだろう。が、そのありのままの、というものを果たして正確に理解しているだろうか。怪人20面相よろしく人は場によって有り様を変える生物だし、リアルとネットを含めれば20を優に超える人格を持つ人も少なくはないだろう。そんな中自分が自分を正しく理解しているのかということを考える補助線になるのがZOZOSUITだ。

 

例えばありのままの自分がわからない人は服屋で欲しいものが決まっていても自分にあうサイズがわからずに、ワイシャツ売り場の前で自分が来ているワイシャツの首元のタグを確認するなどの無益な行動に走りがちだ。そんな行動に走る訳にはいかない。ただでさえ服に興味がない人間が秋物冬物を買う時に自分のサイズがわからないでは何もわからないままに口八丁手八丁でわからないなにかぶよぶよした物体をアパレル店員に売りつけられるのが関の山だ。正しい現状把握こそ成長の一里塚になり得る。そう思い立ったその日のうちにZOZOSUITSを注文した。

 

いざ届いて着てみると、その着た写真はネットに沢山体験記があるだろうから割愛するけども、異様だ。トラッキングマーカーが全身に付いた全身タイツが鏡に写っている。ショッカーの派遣妖怪のような不気味さだ。

そして行われるのはスマホを使った身体計測だが、カメラの前で0~12時方向を1時間毎にその場回転させられる。スマホから流れる人工音声に従い30度ずつその場で向きを変え回転する全身タイツだ。

勘弁してほしい。何が悲しくて日曜日の午後、自室で一人こんなことをしなければならないのか。ショッカーの派遣の適性検査なのか。やはり全身タイツがあんなに揃う以上体型が著しく崩れた人材はNGなのだろう。

かくして30分ほどかけて4回計測し(1回では不安だったので)、ほぼ正確であろう身体データを手にすることができた。同じ背格好の平均と比較すると超過してばっかりなのが気に食わないが、まぁこれはもう仕方ない。おそらく同じ背格好の人が貧相すぎるのだと勝手に結論づけておこう。

 

という塩梅でZOZOSUITSを使ってみた。これが他の服屋で適正なデータとして使えるかは今後の運用次第になるだろう。