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FRENZ2019お疲れさまでした(イベント感想編) #FRENZ_JP

と、いうわけで9/14,15に行われたFRENZ2019、二日目夜の部に出展しておりました。参加者並びに運営の方々はたまた観客の皆々様方本当にお疲れ様でした。

作品の話はおいておいて、まず一般全通参加者として感想をば。

今回はFRENZ10周年ということも関係していたのか、とにかく「エモい」作品が多かったと感じた。それは作品の要素としてのエモさ(音楽、映像、ストーリーラインの良さ)と出展者のエモさ(経緯、出展意図などの想い)の両方が含まれる。あまり普段エモいって言葉は使わないのだけど、処理しきれない巨大な感情はこう表現するしかなく、FRENZというイベントで出される作品、出てくる出展者というのはえてして巨大なので仕方がない(巨大なものの例:15年以上連綿と続く映像制作の系譜、誰も幸せにならない女二人の思いの交錯、地球に飛来する虹色の主催)

今回も100作品ほどの映像を2日間で見たわけだけども、いちおう全作品に感想をつぶやいた。おそらく出展者の名前と#FRENZ_JPで検索してもらえれば出てくると思う。これは普段映像をそこまで見ない(失礼な話だ)自分がイベントにできるせめてもの貢献だし、何より感想はとても嬉しいからである。嬉しいことはいいものだ。だから俺に対しても嬉しくしてほしい。

 

なので少し全体的な感想を

・映像のアップデート

去年と言葉を変えて同じ事を言っているけど、最早2Dと3D、フィクションと実写相反する表現を使って更に自分を高めようという表現が多かった。映像という広大な枠の中でどこまで出来るのか、枠自体を拡張できないかと果敢に挑むクリエイターの飽くなき探究心が今年も存分に発揮されていたと思う。去年の作風から一気に流れを変えてきたり初の出展者

がいきなりぶちかましてきたり名義を変えた出展者がぶちかましてきたりさながら映像パンクラチオンだった。

 

・映像の意味

このイベントの醍醐味は出展者の2分の登壇だ。最近「作品を楽しむには作者を深く知る必要はない」なんて言説がTLに流れていたがそんな事はない。何故なら我々はオタクだからだ。ものすごくヤバいオタクだ。オタクは文脈を愛する。歴史を重んじる。つまりクリエイターの登壇なんてのは大好物なのである。そしてそこで語られる映像への愛。創意工夫の妙が今年はより強く感じられた(司会が長年の映像制作経験者だった事もこの理由の一つだと思う)。

俺は感受性が無いので映像を割と額面通りに受け取ってしまうがその奥に隠れた意味は制作者を飛び出し、他の出展者に絡みつきFRENZを支えている(FRENZ10周年に意味を引っ掛けるなんて粋な映像が沢山あるのだ)。

ちょくちょく「FRENZ初めて来た人?」という問いが主催より投げかけられていたが10年の月日がその問いを発せさせたのかなとも思ったし、この問いに応える人が一定数いるからこその10周年なのだろう……と感じた。

閑話休題。意味の話か。

そんな意味のこもった作品を見られる場がいつも以上にアツかったと感じた。

 

・ドット絵多くない?

多いのに全部違うドット絵の力をフル活用してて、とてもすごくない?めちゃ最高

 

・音響をみんな信頼している

いつもより低音にみんな振ってない?音楽疎いからよくわかんないけど。でもライブの醍醐味だし最高

 

・み~~んなす~~~~っごい

すげ~~~~~!!!なんかみんな!すごい映像に対して真摯だし真面目!想いが全てに詰まっている。かっこいい作品の人は本当にクールな映像がグリグリしてるし、可愛い作品は毎カットかわいい。かわいいは演出なので全てがそこに向かっている。オモシロ作品の人たちみんな「滑り散らかすかと思った」とか言ってるけどそんなわけないじゃん自分で考えたギャグでリアルタイムであの場がウケないわけないギャグはガンガンやっていくべき。音楽!最高だぜ。俺には詳しいことはわからねぇがあの場で聞く音楽はもはや耳でなく身体で聴いているんだ。身体で聴く音楽は最高。あと手法で攻めるのもずるい。どんだけ人間は発想が無限なんだ。映像は何をやってもいいんだ。何をやってもいいから作ってもいいんだ。ありがとう前田地生。ありがとうスタッフさん。ありがとう全出展者。ありがとう観客席のみなさん。ありがとうLPO……

・温玉うどんはおいしい

これは本当。

 

というところで、作品の話も後でまとめて書こうと思います

とりあえずFRENZ2019お疲れ様でした。いつも以上に楽しかった。いつもは映像をまともに見ない人間なので毎年「俺はここにいていいのか……」と思っていますが、毎年FRENZで映像を見て最高になっているので「俺は映像が好きなのだ」と思えているのです。だから少しはいてもいいかな!とも思っている。

 

それでは。