続けてもいいから嘘は歌わないで

同人作家の同人以外の雑記が主です

東京さぬき倶楽部に行く

なにもしないという贅沢は良く語られるが、やってみるのは難しい。
ていねいな暮らしと同じように理想郷としてそれは語られがちである。
 
だが現在、なにもしないが急速に評価されている。stay home。STAY TUNE。マスクがない奴もうgoodbye。
 
そんなわけで先週の週末、「東京さぬき倶楽部」という都内の宿に行った。
目的はなにもしないこと。より正確に言えば天冥の標ラスト4巻を読破することだ。
目的の宿は8月に閉館が決まっており、素泊まり3000円という素敵な価格で宿泊可能だったのである(実際はこのコロナウイルスのあおりを受け今月閉館らしい)
 
いざ都内に出ると、荒廃した東京をモチーフにしたオープンワールドゲームをやっているかのような錯覚に陥った。
外出している身では何も言えないのだけど、こそこそと人がいない街を通り、宿にこそこそと入る。
そして文庫本を開き、読む。風呂に入る。酒を飲み、寝る。起きる。ホテルの食堂で飯を食う。本を読む。風呂に入る。本を読む。寝る。
レベルの低いポケモンくらい行動の選択肢が少ないが、しかたない。これが目的だったのだ。もはや接する人数は家にいるときと変わりがない。むしろ少ない。宿でも誰ともすれ違わなかった。
そんな感じで趣味に没頭するのおすすめです。札幌だとこういう需要でホテル開放してるとこもあるそうで。