上坂すみれがこんなことを言っていた。
『アルコール、9%なんてのを飲むと体内のアセトアルデヒドが分泌されてるのが感じられるじゃないですか。臓器が反応しているというか、そういう時生きてるな〜〜って気がするんですよね』
意訳にも程があるが大意は合っていると思う。あまり酒に強くないというのがあり分かりかねるところもあるがこの言葉が好きだ。こういう生理的欲求というのは様々に存在する。
例えば『涙活』なんてものもそうだろう。涙は感情の表現であり結果だが、涙を流したいというのは生理的欲求だと思う。涙が流れる理由(泣けるような物語、泣けるような演出)を得たいのでなく、結果としての涙が欲しいのだ。
サウナもそうかもしれない。汗を流すというのはデトックスとか色々効果があるかもしれないが、結局そんなものはどうでも良くて汗が流れているという状況、生理的に体が反応しているのを楽しんでいるというのが大きいのではないか。
何故生理的欲求が起こるのか、それはあくまで生理的なもの、発露しても仕方ない、言い方を変えれば許される欲求だからではないか。現代社会で発露が許される欲求というのはそこまで多くはない。涙なんてものも一つ間違えれば『女の武器』なんて言われたりもする。そんな中で許される発露として汗とか涙とか酔うとか、そういうものが求められているのではないか。これは「生理的だからさ」という甘えでもあるが、甘えが許される親密な関係性を誰しも構築しているとは限らない。
ここまで書いて、サウナに行きがちな自分を振り返ってみるとあまり良い感じがしない。なのでここでおしまいです