続けてもいいから嘘は歌わないで

同人作家の同人以外の雑記が主です

天理に行く

関西に旅行に行った記録を書く。

 

東京から新幹線で京都へ向かう。ぷらっとこだまを利用したので3時間位かかる。ぷらっとこだまについてくるドリンク無料券って対象店舗がわかりにくく使いにくいと思う。

京都に到着後、今日の目的地である天理に向かう。

天理は日本唯一、市町村の名前が冠された宗教だ(逆もまた然り)。市の予算の大部分を天理教からの寄付によって賄われている土地がどんなものなのか一回見てみたかった。天理は路線の終点でありターミナル駅となっている。駅を出ると開けた広場で子どもたちが遊んでいる。そこから天理教の本殿へとつづくアーケード街を進んでいく。

アーケード街野中を学生たちが自転車で走っていく。見ると数人、天理教と書かれたハッピを着ている学生がいる。なんだか不思議だ。そう思いつつアーケード街を抜けると、異様な建造物が目に入る。

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民家の中に現れる施設

おぉ、と思うがこのような施設は天理市内にいくつもある。これはおやかたやかたと呼ばれるもので、全てはまだ完成していない。教義に従い今も建造が進んでいるそうだ。しかし全ての施設が宗教的なものなわけではない。もちろん全国の信者を止めるための施設だったりもするわけだが、写真にある建物はこう見えて中は病院である。こんな施設に救急車が入っていく。不思議な光景だ。

わくわくしながら道を進むと突き当りに天理教の本殿がある。1階は靴箱(本殿が大きいので靴箱も多い。ショッピングセンターの駐車場よろしく『東-1』みたいな住所が振られている)で2階が本殿…お祈りをする場所である(もっと良い言い方できないのか)。2階は3100畳ある大広間で、中心に御神体的なものがあり信者はみなそこに向かって真言?を唱えたりておどりと言われる独特の踊りをしたりしている。

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巨大な本殿

その日は日差しが暖かく、少しひんやりした本殿野中が気持ちいいくらいだった。なんとなく畳に正座をしていると、そこらかしこで普段着の老人や家族連れがお祈りをしている。親に習って見様見真似でておどりをする子供がいれば、飽きた子供が走り回ってきゃっきゃしている。祈りの声以外は静かな空間に身をおいているとなんだか心が安らぐような気がする。なんか前にもこんな体験をした気がするなと思うと、それはイスラム教のモスクだと気づく。トルコでイスラム教は人々に根付いた宗教でスピーカーからアザーンは流れるしいろいろなところでお祈りが行われている。それは義務ではなくなんというか、日常に根ざした宗教というような自然さを伴って行われている。天理教のそれもそんな日常的な祈りというのが多分にあるような気がした。それはもちろん絶対人口の多さだったり土地柄もあるのだろうけど、やはり歴史の長さがあるのだろう。こういう瞬間宗教の力を感じる。幾人もの人に根ざしたどっしりとした重さが本殿にはあった。

非日常を体感したので満足して周囲の散策を続ける。天理教のおしえを教えてくれる施設や、各国の暮らしを紹介する資料館なんてのもあったのでサラッと見ていく。戦後のアメリカにおける天理教伝道師の話なんてのが面白かった。

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宗教関連施設もおやしろやかたにある

最後はアーケード街を戻り天理を後にした。2時間半ほどの滞在だったが面白かった。

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ちょっと仏具屋が多い商店街

本当に普通の街に宗教施設がどーんとそびえているのが良い。

宿泊地は京都である。やよい軒食べて寝た。