続けてもいいから嘘は歌わないで

同人作家の同人以外の雑記が主です

新刊の反省

反省は頒布の前に言わない方がいいけど脱稿直前が一番反省しているので今書く。頒布後この文章は公開される。

 

・ゆるくかつ知っているテーマはむずかしい

今回は自分の趣味を趣味で書く無敵のテーマで挑んだ。しかしそれは難しい。よく知っているテーマはなかなか現世から逸脱ができない。俺は漫画ならではの過剰な表現が好きなんだけど(よつばとも過剰に入る)、そこに場面を持っていくのが知っている話を書くが故に難しいと感じた。あと知っている題材をテーマにすると自分の知識におもねってしまう部分がある。知っているから丁寧に描写しなきゃならない部分はあるのだけど。この辺前回(4年前だけど)が短編だったからか、どうにもガンガン話を飛ばしてしまう。親切ではない話になっている自覚はあるのでここは直したい。そういうつなぎ部分を面白く感じて書くか、話を飛ばすのを面白く感じるか。とにかく面白く感じない部分を書くのはしんどいので面白がり力を持つ必要がある。

 

・時間足らない

この本は28Pで2か月かかったが本当は時間は倍くらいあったほうがいい。以前4Pを半年かけて仕上げたことがありあれは満足して描けた。漫画はコマの連続なのでコマ単位の完成度は俺はあまり気にしないのだけど多分気にしたほうがいい。そして結構ちまちま描くのが好きだと気づいたので、なんか写真加筆するとかそういう方面もやってみたい。自然物好き。

 

・気力を続かせる

気力というのはこだわりのことでこだわりのない絵を見返すのは辛い。今回の新刊もやはりそれがある。そしてこだわりを捨てると初心を忘れるのでなんのためにやってんのかわからんみたいな事態になる。どうせこうなるのでせめて初心を忘れず気力を保ち続けたい。そうすると作業が本当に嫌だしなんなんだになるので気力を持つ。モチーフを保ち続ける。そこにこだわるということをやると見返しても過去にここを頑張ったぜという小さな胸が張れる。胸は張ることが大事。あるなしは関係ない。

そしてすべての趣味においてこれは大変。映像もだよ

 

・かわいくかきたい

女子を描くので。かわいいはいいものだし。俺はかわいい絵を描くのが(絵全体という見方もある)下手なのでなんとかがんばりたい。特に漫画は表情の変化を描けるコンテンツなので、表情を色々描きたい。それは感情の動きを映すことで、それはストーリーを作ることなのだ。ストーリーを描きなさいね。

 

なんか本描いたら満足するかと思ったけど、まだしないようだ。そしてその満足感はもう本を出すだけでなく中身に至っているということだろう。もう少しずっしりとしたこだわりを持って制作をしていきたい。