続けてもいいから嘘は歌わないで

同人作家の同人以外の雑記が主です

地図飲み

ラーメンを食べたいと思って友人とラーメンを食べた。

ラーメンでくちたおなかを抱えて店を出ると、夏らしいいい気温の夜を感じた。

こんな夜はなんだかもう一杯、なんて気持ちになるけれどもご時世柄な~という思いもあり、結局コンビニで1缶チューハイを買った(友人はロング缶を買っていた)。

しかしラーメン屋付近の駅前は騒々しく、パンツ全開でひっくり返っている女性もいたりなんだか飲める気配でもなかった。ふらふらと駅の反対側に出てみると打って変わって辺りは静かだった。繁華街がないほうの出口である。

ちょうどいいと思い缶を開けると、たまたま目の前に地図があった。その駅がある市全域の地図だった。その市はお互い居住地ではないがよく利用する駅があり、また都内に車で出かける際に通るところでもあるのでなんとなく土地勘がある。なんともなしに地図を見ながら飲み始めるとこれがなかなか面白い。

「この道路混むよな」「ここってこんな南北に延びてるんだ」「この地名ってこの市にあるんだ」「その地名隣の市にもあるよ」「何かさんずいが多くて水害が多そう」「実際昔の海岸線近くでしょ」「この地名読めなさすぎる」「なんで南〇〇がここで北〇〇がこっちなんだ」なんやらかんやら

二人ともそういうの嫌いじゃないというのもあるけど、地図ってこんなに話のネタになるんだと感じた。話は違うけれど大型連休のたびにテレビではやれこのインターが混んでる、このトンネルで事故がなんて話をしているけどちょっと普段より楽しそうなのだ。ある程度の年齢に行くと道というのも共通の話題の一つなのかもしれない。

と思っているときにこんな記事を見た。

 

https://slowinternet.jp/article/mononome1_04/

 

お酒を飲まない人が夜の東京を楽しむためには何が必要か?という記事だが、中に話の「媒介」という概念が出てくる。酒の席はもちろん酒が媒介になっているが実は媒介は何でもよく、焚火などでもいいというのだ。確かにわかる。地図が媒介だっていいのだ(もちろんこの時は酒も飲んでいたが)。オンライン飲み会というのが苦手だけど、それは酒という媒介がオンラインでは弱められるからじゃないだろうか。もっとオンラインならではの、ゲームとか映画の同時視聴のほうが楽しい気がする。

 

酒以外の媒介を使った集まり、なにかやってみたい気持ちも出てきている。