続けてもいいから嘘は歌わないで

同人作家の同人以外の雑記が主です

チェンソーマン1話のコンテで気になったところ

チェンソーマン1話面白かったですね。で、そこの1話でちょっと気になったところを。

 

ニコニコのキャプ

これはゾンビの悪魔に一度ふっとばされたチェンソーマンが、投げつけられるゾンビをぶった切ってるシーンですね。レイアウト的には望遠カメラで撮ったような画角になっています。カメラは遠くにあって覗き見している感じ。手前に障害物があるせいでよりそんなふうに見える。

次のカット

これはその次のカット。これもレイアウトは望遠っぽい。前のカットをさらに同じカメラで寄りにしているようなもんです。ここのつなぎを見るとカメラ位置変えずにグッとズームしたように思えます。つまりカメラの存在を極端に意識させるようなカットになっていると感じたのですけど…これちょっと浮いてるな~と思ったのです(なんでですますで書いているんだ?)

レイアウトにおけるカメラ問題というのがあって、レイアウトはあくまで現実を切り取ったものなのでそこにカメラは存在しない。でもレンズフレアなどのレンズ特有の表現が映画に普及して、それが良いとされてさらにアニメでも使われるようになった。映画ではそりゃカメラで撮っているからそういう表現はいい(良くないって考え方もあるけど)。しかしアニメではそもそもカメラはないわけでおかしいのです。まぁでもかっこいいから演出になっているんでそれはいいけどカメラを意識させたらそれなりの理由がほしいな~とも思うのが人情(そうか?)。例えば次のカットでカメラがチェンソーマンを追ってゾンビに突っ込んでいくとか、スピード感のある画作りにしようと思えば出来る気もする。

でも上に示した次のカットでは普通にカット切り替わるんだよな~走っているチェンソーマンの後ろ姿になる。なんか俺はそこで肩透かしだったのだけど、なんかカメラっぽい表現は今の流行りなので(端がちょっと歪んでいるスマホ画角っぽい構図とか、深度ボケと色収差で絵の奥行きを強調するやつ。後者はチェンソーマン1話の他のとこでもたくさん使われてる)そういう考えでのコンテなのかも。今回のコンテは監督の中山竜なので、とりあえず次も楽しみです。