続けてもいいから嘘は歌わないで

同人作家の同人以外の雑記が主です

善光寺参る(長野旅行2日目)

朝6時過ぎに起きる。ビールのせいで朝早く目が覚めてしまった。仕方ないので温泉に入る。今日向かうのは善光寺だ。

善光寺の見どころは山門と本堂(という言い方が正しいかは知らない)だ。山門の仁王像は木彫りなのに豊かな表現が詰まっていてよかった。仲見世通りには朝10時なのに結構人がいて、七五三でおめかしした子供たちや社会科見学の小学生や修学旅行生の姿もあった。こういうの久しぶりに見る。やっぱり神社仏閣はこういう生活のハブになっている感じが好きだ。善光寺の本堂は東日本最大の国宝だとかで、実際に畳に座っていると迫力がある。何年に一回か納められている秘仏(のレプリカ)が御開帳されると説明がありへぇと思っていると、いつの間にか法事の説教に巻き込まれていた。他人の法事を後ろから見ていると、前にある垂れ幕が上がってなんだか霊験あらたかっぽいものが現れた。それ自体の価値は知らないけれどなんだかその幕の上がり方がコントっぽくて面白かった。明らかに人力で引っ張っている感じがいい。本堂のルートには胎内巡り(的なの)がありこれも面白い。本当に地下の窓もない空間に通されるので真の暗闇が体験できる。明らかに今から作ろうとすると何かしらの法律に引っかかる暗さなので、国宝でなければ許されないアトラクションがそこにはある。おすすめです。

山門



暗いところから出てきても時間は11時だ。とりあえず寒いしぜんざいを食べる。善光寺は見つくしたので、細い路地を抜けて長野電鉄の駅に向かう。途中宗教法人の名前が掲げられたラブホテルがあったので検索してみると、本当に宗教法人が経営しているものでしかも脱税のために宿泊料金は「お布施」とされていたということを知る。しょーもないことを考えるんだなぁ。それから地方独自のスーパーによくある雑な棚の並びを見て、長野電鉄に乗る。これは地下鉄で、電車を待っている間一人もいない地下鉄の駅で待たされる経験ができた。なかなかにいい。地下鉄の広告を見ているととにかく文字が多いことに気づく。都会の電車の広告はとにかく顔がデカいが、地方の広告は文字が多い。自己啓発本とか脱毛とかそういう広告がないと視界が静かだ。そして長野駅に戻りハンターハンターの新刊を買う。
ここでお土産タイム。クーポンがあるのでいろいろお土産を見てみる。結局買うのはおかしだけど、野沢菜とかクラフトビールとかも品ぞろえがいい。ヤッホーブルーイングは長野だったか?自分用に知らないクラフトビールを1本買ってみる。ついでにこれまたクーポンでホットドッグとおやきを購入。ホットドッグにははずれがない。鎌倉のホットドッグもおいしいです。
来た道を戻ってホテルへ帰る。なんだか疲れたし2時間ほど休憩。一人旅のこういう謎の隙間時間は尊い。それから千曲川を渡って昨日と違う公衆浴場に向かう。
戸倉上山田温泉は歓楽街でもあり、川向こうにはいろいろなパブやスナックが軒を連ねている。そういう写真をパシャパシャ撮り大量のおじさんと肩を並べて温泉を楽しむ。温泉上がりには牛乳を一杯。これまたうまい。

レトロな街並み



日も暮れかけて寒くなってきたのでホテルに戻る。ハンターハンターの新刊を読んでいるといい時間になったので、ご飯屋さんを探す。よさげなところがあったので言ってみると休業中だった。これだからグーグルマップは信用できない。結局道すがらにあった中華屋で麻婆豆腐定食を食べる。周りの人は車の話ばっかりしていた。オートバックスにも入ったことがない人間なので形見が狭い。
とっぷり暗くなった中をホテルへ帰る。国道沿いを歩いていると車はひっきりなしに通るものの歩行者は皆無だ。地方では珍しくない光景だがこういうことで自分の知らない地方があるのだなと実感する。自分はあまり旅先で人と話すことがない(海外でも国内でも一日に発する言葉の量はほぼ変わらない)がこういう状況が旅の思い出となる。肌は物事を記憶するという説や、ツイ廃は歩くのが好きという説は自分に当てはまっていて、とにかく歩くこと、移動することが旅の目的としてある。そして帰ってから暗い住宅街や学生でいっぱいの電車を旅情として思い出すのだ。
あとはホテルの温泉に入りクラフトビールを飲み(おいしかった)、寝た。

余裕をもって起床。朝風呂をし、帰り支度を整える。外に出るとかなり寒い。肉まんを食べながら震えてホームに立つ。電車で上田駅へ。上田駅国鉄っぽい外見だった。ここからはもう新幹線だ。ツインスターサイクロンランナウェイを読んでいるとあっという間に東京に着く。ぐ、人が多い。さらっとお仕事。そしてサウナ。ロウリュが気持ちよかった