続けてもいいから嘘は歌わないで

同人作家の同人以外の雑記が主です

2022年で一番よかったインターネットのコンテンツ

お題「2022年で一番よかったインターネットのコンテンツは?」

 

オタク界隈にいるとコンテンツの感想が次々と流れてくる。赤血球が酸素を運ぶようにオタクはコンテンツの感想を運びTLを介していきわたらせて巨大なインターネットを生きながらえさせている。なのでコンテンツの感想には事欠かないのだけど「インターネットコンテンツの感想」という縛りは面白い。インターネットは無形でありその主体となる無数の個人のムードによって姿形を絶えず変化させている。その一瞬のアウトプットがインターネットのコンテンツと呼べるものだろう。ある種今最も時代を反映する質問じゃないだろうか。
というわけで自分がよかったな~と思ったインターネットのコンテンツを挙げていく。

 

○AIにラーメン食べさせる

togetter.com

2022年後半はAIがオタクを席巻した。その中でもある意味火付け役となったのが「AIに樋口円香にラーメン食べさせる絵を描かせる」だろう(個人の見解です)。そのユーモラスでAIらしい人知を超えた表現はまさにインターネットミームらしいものだった。ちなみにこの流れの黎明期に「そのうちコスプレイヤー素手でラーメン食べる」というつぶやきがあり本当に一月後にコスプレイヤー素手でラーメンを食べていた。

 

○デイリーポータルZの専門家と街を歩くシリーズ

dailyportalz.jp

今年からではないけど。この接着剤の話はマジで面白くて普通にセメダインへの取材にもつながっていて、それもたまらなく面白い。とにかくこのシリーズは世界への解像度をあげまくる快感があって、小さき頃図鑑を夢中で読んでいたときのような幸せな気持ちを思い出させてくれる。

 

○おかみの気遣いは6F

日本の伝統を見事にネットの言葉で表している。今後おかみを見たら6Fだと思うだろう。

 

○卒業って別れじゃねぇぞ

インターネットにおいてこすり倒された画像は山ほどあってバズったツイートのリプ欄にはがびがびになった神龍の画像が良くぶら下がっている。その中でも黎明期からある「モノ売るってレベルじゃねぇぞ」に新たな息吹を吹き込んだツイート。外人4コマを当事者で再現するとか以上に画像の価値を復権させる試みは素晴らしいですね。いや、面白いしな。

 

○LilKioさんの動画

www.youtube.com

内容は音楽のmixなんだけど、その音楽に合わせてアニメの場面を切り貼りした動画が流れている。そのアニメシーンのチョイスが抜群で不思議な魅力があり、これがキュレーション能力…と思わせてくれるすばらしい動画。こういうのはセンスのなせる技だと思う。前作が良すぎたのだけど今年新作が出てきていて良い。こういう能力ってYou Tubeで十全に発揮される能力だと思う。

 

○初めて走れメロスを読む

omocoro.jp

素晴らしい記事。インターネットって速度と共感だけどそのどちらでもないのに、ないからこそ普遍的な記事に仕上がっていると思う。

 

○彼氏と別れた

anond.hatelabo.jp

これも速度でも共感でもない。文章が時間から始まるの最高

 

こんなところだろうか。来年も良いインターネットに出会えるようにしていきたい。