続けてもいいから嘘は歌わないで

同人作家の同人以外の雑記が主です

仙台・福島旅行

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東京駅は混んでいた。三連休の初日なので宜なるかな。マックでコーヒーを買い「ミルクおつけしますか」に大丈夫、と答えると外国人の店員さんが困ってしまった。チューターらしき人が「大丈夫はいらないって意味だから」とフォローしていたが曖昧表現使ってすみませんねという気持ち。自由席を取ったので少し早くホームへ。しかし階段近くのとこばかり混んでいて少し離れた車両はガラガラだった。お子さん連れの方、こちらが穴場です。新幹線で『AI法廷のハッカー弁護士』を読み進めていくと仙台につく。東北の空気は気持ち肌寒い。ふらふら街を歩くが、特に宛はない。と言うのも仙台には何度か来たことがあり(前回もライブ絡みだった)今更青葉城ってのもなーと考えあぐねていたからだ。仙台って比較的安価かつアクセスが良く関東圏から遠征しやすいので大学生のときにも合宿で来たものだし…とアーケード街を進む。そういえば仙台に行ったブログ読んだなと思い当たり他人の聖地巡礼をすることにした。

kikuchidesu.hatenablog.com


店に入ると四人くらい制服の給仕さん(という表現が丁度いい雰囲気だった)がいてビビる。通された席は実家のごとく置物とテレビが配置された座敷で、くつろぎながら雑煮を注文した。来たのは大きな椀に入った雑煮だ。金箔が寿加減を高めてくれている。すするといやにうまい。なんだか初めて口の中が年明けに突入したような高級で懐かしい味だ。周りを伺うと客単価が三千円はありそうだしタクシーを呼んでいる人もいた。こういう丁寧で良い店に年始に来るのは大事かもしれない。礼を言いつつ退店。

参考ブログの倍の値段だった



今度は初詣を行おうと東照宮に足を伸ばす。週末パスの力でJRは乗り放題だ。仙山線を一駅行くと伊達家の二代目が建立したという東照宮が現れる。賽銭箱に小銭を投げ、いかにも新年限定のバイトといった風情の女の子からおみくじをもらう。結果は吉だった。総合すると勉強頑張れとのこと。はいはい。あと恋愛の『ちょっと待て』とは何なのか。恋は待ってくれないんですよ。

長い石段は段数がランダムで、案内曰く『リズミカル』

仙台への帰りは徒歩。いかにも参道といった一直線に伸びる道を歩いていく。道すがらNHKの『岸辺露伴は動かない』の展示を見る。ドラマのプロップって間近に見ると楽しい。それが漫画原作なら尚更だ。服飾系もこだわりが随所に見られて楽しい。ヘヴンズ・ドアーされた森山未來の頭部がすごかった。昨年末放送分はまだ見てないが、今年の映画暇あれば見に行きたい。
満足したので茶店に入り『AI法廷〜』を読破。エンタメあふれる楽しいストーリーだった。ローカルファミレスで遅めの昼飯を食べホテルにチェックイン。しばらく部屋でだら〜っとする。気を取り直してchelmico×STUTSのライブ会場へ。

(ライブの感想はやる気があれば単体で記事を書いてここにリンクを貼る)

ライブ後の夜は寒い。海沿いだというのもあるのかも。そそくさと繁華街へ戻る。仙台といえば牛タンだけどそんな気分でもなく、ラーメンを食べる。そういえば今日は七草粥を食べる日だ。まぁラーメンも七草粥みたいなもんだし。ほうれん草載ってるし。その後目についたハイボールバーへ。種類の違うハイボールを二杯頂く。塩ピーナッツをつまみながらまたぼーっとする。一人で外でお酒を飲むことはめったにないのだけどそれはお酒を飲むことによって一人では高揚も落ち込みも得られないからだ。何かの考えがシラフ時より深まるわけでもなくただぼーっとだけしている。でもお酒をぼーっとするために飲む人もいるのかもしれない。もとよりぼーっとできる人間なのでこれといった効能がない、というかそんな人間でなければ一人で旅行などしない。二千円払って気持ちうきうきして宿に帰る。シャワーを浴びて寝る。

仙台も結構、夜の街だ

 

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起きると脚の疲労感がすごい。道理で靴が溶ける夢を見たわけだ。ウンウン言いつつ駅へ。新幹線で直接東京へ戻ることもできるが、久しぶりに長距離在来線を体験しようと思い、東北本線に載って福島へ南下する。週末パスの力でスキあらば途中下車しようかと思ったが脚が言うことを聞かないので断念。枯れた田んぼと遠い山並みを見ながら福島に着く。無性に甘いものが食べたくなり、ミスドでドーナツを食べる。旅情も何もない。週末パスで乗れる私鉄路線こと飯坂線に乗り飯坂温泉駅へ。目的はもちろん温泉だ。着いてすぐ街に複数ある公衆浴場の一つへ向かう。飯坂温泉はお湯の温度が売りらしいが、入ると確かに熱い。40℃後半は確実にある。地元のおじさんが入りながら「関東の人間はこんなお湯入れねぇよなぁ」と笑っていた。入れるが…?まあ確かに長時間は無理。出てからも汗が止まらないが温泉によりなんだか脚が快復した気がする。

趣のある建物

気を良くして公衆浴場をハシゴ。2軒めのほうが人が少なく、ストイックだった。浴室の真ん中に小判型のやけに深い浴槽があり、その他には何もない。カランもなく壁に鏡が3枚ついているだけ。加水のためのホースが浴槽にそっけなく突っ込まれているが気にせず湯に身を浸す。湯の暑さで手先足先がピリピリする。やっぱり旅行中はどこかで一回大きな浴槽に入らないとよくないな…と温まりながら考える。

住宅街に突然現れるこういう温泉もクールだ



で、存分にぬくぬくした後福島に戻る。あとは適当なタイミングで新幹線に乗ればいい。駅をウロウロした挙げ句1日遅れで牛タンを食べる。利休だし変わらんやろ。そのまま新幹線で帰宅。