続けてもいいから嘘は歌わないで

同人作家の同人以外の雑記が主です

日記(北斎・バビロン)

某日
友人らと合流する。ら、と言っても生身で会うのは10年ぶりみたいな人もいてそういう人ともネットで友人でいられるのは良いことですね。昼飯をサイゼリヤで食べる。場所柄元力士みたいな人が数人いた。北斎美術館で百人一首の展示を見る。百人一首自体を俺は知らないのだけど百人一首を絵で書いてやろうぜと言う取り組みが江戸でなされていたらしくしかも未完で終わっているという。実物を見ているとそりゃ無理だろという百人一首の情報圧縮さ加減に感嘆する。あと北斎はめっちゃ絵がうまいのでマジでビビる。筆の描線が美しい。インターネットで「無限引っ越しニキ」とか「画狂老人卍ww」とか書き込んでいる人は北斎の絵を見て驚いてほしい(そんなスレがあるのかは知らない)。
美術館を出ると極度に疲労。もう展覧会をずっと立って見られる歳ではないのかもしれない。いや、本格的にステッパーなどを導入して脚を鍛えるべきなのかも。今の娯楽足が動かないと終わってしまう物ばかりだしな。カフェでミントティーをしばいてから蔵前へ。スカイツリーの下にはソラマチという商業施設があるけれどちょっと離れたところにミズマチというのもあるらしい。そこへ向かう。ミズマチはトーキョー・オシャレ下町の塊みたいなところでオシャレなカフェとボルダリングとスケボーしかなかった。子供もみんなPOPEYEを読んでいた。本当に雰囲気がそんな感じだった。
おしゃれカフェで雑談してたら夜になった。

 

某日
バビロンを見る。デイミアン・チャゼルは監督名義作品は地味に全作品劇場で見ている。バビロンは1920年代のハリウッドの喧騒を描く映画だ。サイレントからトーキーへ。映像に音がつく前の撮影現場のどうしようもないしっちゃかめっちゃかさが楽しい。
チャゼル監督はどうしようもないものを描くのがうまい。作中にも「歴史的に大きなものの一つになりたい」というセリフが出てくるが、キャラクターがキャラクターの外部要因によりどんどん疲弊し状況に飲み込まれていく様を短いカットつなぎでバンバン見せていく映像体験を必ずさせてくれる素晴らしい監督だ。この技術は特に映画序盤に必要なものなのでチャゼル作品は序盤が抜群に最高だ。後半は…うん…ということも多いのだけど。バビロンも最初の館内での狂乱から夜が明けてタイトルが出るまでは何回でも見たいシークエンスに仕上がっている。
あときちっとレイアウトを決めてくるのでほしい時にキャラがちゃんと画面の真ん中にいる。これは素晴らしいことです。
帰りに友人とチバチャンに行ったらお通しの肉みそもやしが懐かしすぎてウワーと声が出てしまった。

 

某日
クリーニング屋に向かう途中、白い巨大なバイクに白いゴスロリ服を着た女性がまたがっていて、すごい音とスピードで走り去っていくのを見た。夢?

夜クーポンで手に入れたハイボールを飲みながらナイブズ・アウトグラス・オニオンを見る。感想はこのツイート