続けてもいいから嘘は歌わないで

同人作家の同人以外の雑記が主です

3月の富山旅行③

ホテルではあまり寝付けなかった。汗をかいて起きる。シャワーだけ浴びて朝ごはんを食べる。チェックアウト。改めてロビーが広い。

ローカル線の待ち時間に朝の温泉街をふらふらする。ここにはもう一つトロッコ列車の駅があり、さらに山奥、黒部ダムへとつながる列車だ。この時は冬季運休中だったので街の高台から駅舎だけを見下ろす。雪国は音がしない。音は眼前に迫る山肌にも雪にも吸い込まれてしまう。自分の足音を聞きながら帰る。

ローカル線で昨日の道筋をそのまま戻り、更に先へ向かう。向かうは雨晴海岸だ。これまた2両の列車に人がてんこ盛りになる。通勤ラッシュか?周りの人の話に聞き耳を立てるとほぼみんな目的地は雨晴海岸らしい。それもそのはず今日は快晴であり、富山で快晴は珍しいのだという(噂です)。雨晴海岸は海越しに立山連峰を望める奇景であり、それはもちろんハレの日にしか拝めない。つまり晴れたから行くぜという浮かれ野郎がこの列車にはすし詰めなのだった。いざ雨晴海岸駅に出る。とにかく晴れてて気持ちがいい空気。奇景スポットは駅から少し歩くので列になって歩く。いざ着くと、いやはやこれはなかなかに素晴らしい。

なかなかの景色

海岸線を隔てて広がる海、そのさらに向こうに立ち現れる山脈というのは浮世絵的な、妙に戯画的な光景だ。日本海側としては波も穏やか(偏見)。穏やかな日差しの下で海岸線をぶらぶらする。老若男女がきゃっきゃと写真を撮っており実に平和だ。白杖をついた方が傍らに寄り添う方に説明を受けながら「きれいな景色なのねぇ」と言っていた。これは大切なことだなぁと思う。

あまりにのどかなので次の電車が来るまでの1時間半ほどをぼーっと海岸線で過ごす。海岸で波の音を聞くのは好きだ。もっと言えばでかい水が好きだ。思えばよく川とか湖とか旅行先で見がちです。

雨晴海岸には道の駅的な施設もある。そこでソフトクリームをいただく。晴れた日のソフトクリームは格別に美味い。道の駅の屋上はこれまたフォトスポットになっており、立山連峰と海と列車を撮らんとキャノン砲のようなカメラを抱えた人がたくさんいる。本当にたくさんいる。甘味を食べ終わると電車の時間。さっさか乗り込み、富山へ帰る。そのままお土産と鯖寿司を買い新幹線へ。車中で鯖寿司を食べ、寝て、帰宅。

某日

別の友人があのあと富山に行ったらしく話を聞いたらカラオケオールしてブックオフで本を買い込んでいた。富山じゃなくていいだろそれ