続けてもいいから嘘は歌わないで

同人作家の同人以外の雑記が主です

日記(てんや・春あかね高校)

某日

突然てんや欲が湧いてくる。てんや、大学の近くにあったから10日にはよく行っていた。日付の割引といえば1日の丸亀製麺より10日のてんやだ。しかし最近はとんとご無沙汰になっていた。気になり始めるとあの甘さに全振りしたタレや、さつまいも天の薄い衣に歯を突き立てる感覚や、美味しすぎる柴漬けで頭がいっぱいになってしまう。退勤後行けそうなてんやを調べるとあまりの店舗数の少なさに驚く。そしてあのてんやが当たり前にある生活は当たり前ではないのだと泣けてくる。泣いていては揚がるものも揚がらない。帰路の途中でてんやに寄る。

柴漬けがカウンターにないなと思いながらタッチパネルで注文。店内は静かで、吉野家とかすき家でオリジナルのラジオが流れている状況に慣れてしまった自分にはありがたい。なんで牛丼食べながら「朝牛丼食べるとその日もう1回牛丼を頼むと安い」という情報を聞かなければならないのか。耳だけでお腹いっぱいだ。それにしてもこの時代に上天丼と小そばにさつまいも天をつけて1000円というのは格安だ。普通の天丼600円もしないし。凄すぎる…と思っていると母体がロイヤルホストでおなじみロイヤルホールディングスであると知る。ありがとう。ロイヤル。ちなみに松の家でかつ定食を食べたときもありがとうゼンショーグループと思っています。

注文を待っている間に、お持ち帰りで天丼を頼んでいる人が「あとタレひと瓶もらえますか?」と言っていた。タレって瓶の単位で買えるんだ。自分で買うわけでもないのにうれしい気持ちになる。

本当にほしかったもの

注文が配膳されていざ対面。つるっとそばをすすり、夢に見たさつまいも天にかぶりつく。あーおいしい。甘いタレがビリビリ頭に響いて食欲のギアを上げていく。せっかくそばがあるから天ざるにと思ったけど甘いタレがあるので不向き。しかしいんげんだけはいい感じだったのでそばといただく。ほたてとレンコンの食感の違いを楽しみ、裏ボスであるまいたけをがっつく。ごはんにタレを回しかけて食べアクセントに柴漬けをかじる。相変わらず旨い。味噌汁で塩分を補給してまた天丼へ……。こんな手軽な永久機関があったのかというほどにスムーズに三角食べが成立する。最後にうやうやしく海老天を食べ(別に海老天って味が美味しいとかではないのだけどなんだか位が高い感じがして襟を正して食べてしまう)最後のそばをたぐって終了。あー美味しかった。美味しいものを食べる喜びと、食べたいものを食べる喜びは微妙に異なっていて今回は後者だった。お腹の空き具合にぴったりのものが収まった快感。ありがたいなぁと思いつつ暑い夜を帰った。

某日

Kindleで新書を4冊購入。安かった『春あかね高校定時制夜間部』を読む。夜間部に通う一癖も二癖もあるキャラクターがギャグの中に見せる己の芯、そしてそれが決して人に伝わっていないところも含めていい漫画。

ままならない人たちの高校生活だって時には何よりも輝く—heisoku『春あかね高校定時制夜間部』 | マンバ通信 - マンバ