続けてもいいから嘘は歌わないで

同人作家の同人以外の雑記が主です

台湾旅行②(台北・夜市)

 

某日
実はこの日も昨日のシェンドゥファンを食べる予定だったが睡眠欲が勝りぐっすり。ホテルの朝食バイキングを堪能する。だらーっと流れてるテレビを見ていると、報道番組で急に『世界の著名人は知らないうちに宇宙から来たトカゲ人間に入れ替わっている』というニュースが流れ始め、驚愕する。


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朝から台北巡り。なんとかかんとかへ。台北でもおしゃれなスポットだという。とりあえず巨大なかき氷を食べる。かき氷先進国として知られる台湾だが、たしかに本場はレベルが違った。氷の質が違う。日光で食べたかき氷は技術でねじ伏せてきたが台湾のかき氷は彩りで攻めてくる感じ。とても一人一つは無理なので分け合って食べる。入ったお店は人気店らしくツアー客らしき人もひっきりなしに入ってくる。その中に一人でやかましい添乗員がいて店内のかき氷を人に見せて『こんなにおおきいよ!』と言ってきたりまあとにかく騒がしかった。一人ツアー客のごとし。おしゃれタウンを楽しむために雑貨屋などを見るが、ここぞとばかりに動画の素材を撮っていたのであまり覚えてない。
続いて台北101へ向かう。早いが話スカイツリーだ。台北は古いビルもかなり残っていて趣がある街並みなのだが、台北101付近はピカピカのオフィスビルが立ち並んでいて丸の内って感じだった。ただ101自体には登らず、スカイツリーで言うところのソラマチに入り1階のフードコートの人混みに翻弄されたり、人を嫌って4階まで上がったら見渡す限りのハイブランドとコーヒー1杯2000円する店に肝を冷やしたりした。肝を冷やしたので街をブラブラする。高級なオフィス街から広い公園を通り普通の街並みへ続く道を歩く。こういう都市の変化を感じる散歩こそ旅行の醍醐味みたいに思っている。とにかくいい壁がたくさんあってよかった。自分は東南アジアとかに行ったことがないのだけど程よいそういった南国感と発展している町にありがちな発展のまだらさ、発展しきれなかった街角のレトロさが感じられた。漫画『フールナイト』の背景はかなり台湾だ。あと南国故か制御されてない植物が街のそこらかしこではみ出しているのがいい。自然の力強さが街に上手く溶け込んでいていい意味で庭っぽい。ヨーロッパの整然とした歴史の積み重ねでもないごった煮な歴史を感じられた。かなり好きです。


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普通の町並みに戻り町中でも芸術的な催しが行われるらしい一角に向かうとアイカツの展示がやっていた。ほかにもアニメフェア的なものがやっておりふるさとの空気を感じる。町中のスケートボードエリアでムキムキのスケーターを見たりふらっと入ったお店で月餅を買おうとして月餅の高さに驚いたりする。あと台湾のお土産と言えばパイナップルケーキだがその理由は台湾のお土産屋ではパイナップルケーキしか売っていないからだ。本当にほぼパイナップルケーキ。そして良いパイナップルケーキは賞味期限が短い。台湾のお土産選びは難しい。
一度ホテルに戻り休んだあと、台湾名物夜市へ向かう。夜市というのは市内でもスポットがいくつかあるらしいが中くらいのところへ。地下鉄を乗り継ぎ地下から暑い夜に出る。駅から少し歩くと夏祭りの雰囲気が漂ってくる。夜市だ。まさに形式は夏祭りで、広い道の両端に屋台が連なっている。更に屋台の外側にある店舗も参加しているようでその間をかなり多くの人が行き来している。混雑度合いとしては花火大会の外縁のようなものだ。とりあえずその賑々しさの最中に飛び込んでみる。主に夏祭りでよく見る串物やお面やらが売っているが漢字から察するに生魚の何かなども軒を連ねており野性味を感じる。しかし無目的でうろつくには人が多すぎるのでとりあえず目当ての屋台へ。

そこは屋台でありながらビブグルマンを取ったとかいう有名なところだった。10人くらい並んでいだが高速で列が進み、屋台の裏にある5個ほどの長机スペースに座らされる。オクトーバーフェスとかの飲食スペースを小汚くしたような感じ。メニューは魯肉飯と鶏肉飯の2種がメインなので1個ずつ頼む。すぐ着丼。丼というよりお茶碗サイズだ。さっそく食べる。
いや、あまりに美味い。なんというか、この蒸し暑い夜に屋台で出てくる美味しさとしてあまりにパーフェクトな美味しさだった。シチュエーションに対しての味の模範解答が出てきている感じ。味は濃いめでしょっぱいのでお茶碗サイズでも満足感がある。汗を浮かべながらかっこむにピッタリの味。予想を超えた味で大変満足。


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目当てのもう一つの店にも入る。これは屋台ではなく店。牡蠣のあんかけチャーハンを頼み先ほど逃した台湾ビールも購入。冷蔵庫から自分で持ち出す麦酒の嬉しさ。こちらもおいしかった。しかしこの催しは毎日やっているらしくこの熱気が毎日というのはすごい。観光客だけでないもっと地に足ついた賑やかさは地元の人が多くいるからだろう。台湾は外食文化と聞いていたがこれほどとはと思わされた。心が満ちたので少し歩いて帰る。夜市ほどではないがどの店もかなり混んでおりそのほとんどが地元の方々のようだ。台湾の夜は雰囲気も明るい。帰って寝る。

 

某日

起きる。朝ご飯のために近くの食堂へ。台湾としては平日であり、昨日より人通りが多い。スクーターの群れが勤務地へ向かっている。適当な店でシェンドゥファンとパンを頼む。席に置いてあるメニュー表にチャコペンで丸をつけて頼むスタイル。チャコペンなんて学生ぶりに握った。いざ食べる朝ごはんは…悪くはないが、物足りない。やはり2日目の朝ご飯がうますぎたようだ。しかしこうして普通のご飯を食べると名店のありがたみも増す。そして普通の店の雑な雰囲気も気持ちいい。スマホをイジりながら豆乳をがぶ飲みするおじさんや、豆乳を袋いっぱいに買っていくお姉さんや、とにかく全員豆乳を飲んでいる。

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店を出てしばらく散歩。平日の朝らしい賑やかさと付近の店の賑わいっぷりを楽しむ。しかし朝からみんな外食してるな。最終日なので近くのスーパーも視察。コンビニでもそうだけど日本の製品がローカライズされずに売られたりする。海外のスーパーは楽しい。

ホテルに戻り荷を詰め空港へ向かう。中継地点である台北駅でお土産を物色する。台北駅は巨大な駅で中央の吹き抜け広場に人が思い思いの感覚で座っている。ビジネスマンも座り込んでパソコンをいじっている。この座り込む文化は海外でよく見るけど、逆に日本が座り込まなさすぎだよなと思う。みんなもっと座って尻に地価を発生させるべきだ。尻を自由に。無印良品でお土産を買ったりする。空港に着く。海外の空港あるあるだが外貨の使い道に困ってダージーパイ屋さんで腹一杯鶏を食べる。空港は広くてなかなか見応えがある。本屋には東野圭吾宮部みゆきがかなり揃っていた。国際派だ。東京の観光ガイドを見たりもする。何故かサンリオとコラボしたターミナル口から飛行機に乗り込み帰る。
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