カグラバチの4巻を読みましたか?面白いので読んだほうがいい。このマンガがすごい!も獲ったタイミングで出た4巻は展開的にバトル全振りになったわけだが作者のジャンプ的な戦闘テクニックがそこら中で炸裂しておりアングルと時系列を自由自在に操りカッコ良い漫画を読ませてくれる。とても凄いし面白いのだけど個人的にぐっと来たのは最後の方、このエピソードのボスでもある漣京羅が回想中放つ『ドッとくるな 葬式は』というセリフだ。
まず葬式でドッとくる経験はすごくあるあるで先代を亡くしおそらく喪主かそれに近い立ち位置で葬式を切り盛りしたであろう京羅の言葉として無理がない。またこの回想は漣家の家族としての一面を見せる意味が物語上あり、今までボスとして散々虚飾を重ねた言葉を吐いてきた京羅が人の親として立ち振る舞うモードにあるということを示すセリフとしてもこの上なく効果的に『ドッとくるな 葬式は』は機能している。多分バトル漫画のボスが葬式にドッとくるのは初めてだと思う。
漫画は絵も大事だが個人的にセリフもすごく大事だと思っていてやっぱり記憶に残るのはセリフだからだ。その中でこれほどにキャラ立ちが上手いセリフすらもキャラに言わせ更に展開もバトルも面白いカグラバチ、おすすめです。