続けてもいいから嘘は歌わないで

同人作家の同人以外の雑記が主です

日記(感情移入せずに理解する・ボールペン)

tanemaki.iwanami.co.jp

この岸政彦の連載は面白くて、ヒリヒリする。打越との連載第一回に出てくる沖縄の建設現場で働くヤンキーの描写なんて、絶対にインターネットでは見られない雰囲気に満ちている。ネットが見ないふりをしてきたインターネットだ。俺は最初通読することもできなかった。あまりに自分の世界と異なる理を持った世界だったからだ。

かつこの連載の最後で語られる、こういった別世界の話をどのように真の意味でリアルに伝えるか?という話は面白い。エピソードの描写の精度が荒いとそのエピソードはエンタメとして消費されてしまう。しかしそのエピソードを理解しすぎると、どんな残酷なことでもそれを情状酌量してしまう人が出てくる点(これは『正義の反対はまた別の正義』論者が陥りやすい部分)。いけないことを、感情移入させずに理解するとはどういうことなのか。

これは昨日の話に書いたメンヘラの話に(個人的に)近くて、ああいうわからないもの(人の心はわからないので)をわざと精度を荒くメンヘラと言いつのることは一方で面白いのだけど、一方ででは自分がそういう人に会ったときに、メンヘラと言ってしまうのか?という話である。メンヘラに面と向かってメンヘラと言えるのだろうか。

ともかくこの連載は端的にすさまじい話が出てくるので読んだ方がいいです。

 

某日

職場で使っているボールペンがイマイチになったので買いに行った。筆記具には一家言あるのでノベルティのボールペンは使わない主義だ。しかし文具は買おうと思うと店がない。文具店ってなんだかおしゃれな店が多すぎて、普通のボールペンが売ってる店って逆に本屋併設のスペースだったりする。そこでいろいろ見ていると筆記具の進化に驚く。まず、ペン細い。3色でも4色でも遜色ない太さ。俺が小学生の頃持っていた10色ボールペンのデザートイーグルのような太さを思うと隔世の感がある。あと書き味の多種多様さ。ぶるっとしてたりぬるっとしてたりしゃっきりしてたり色々ある。結局迷って3色ボールペンを買った。お値段1000円。まさか1000円のペンを買う日が来るとはね。帰宅後ATOKを契約する。正直PCの変換の過ちの多さにほとほと、ほとほとだったのだ。ブログもほかの文章も書くならATOK、試してみようぜ!