某日
起きる。淡々と支度し出かける。眠りこけたり乗り換えたりして中野に降り立つ。しかしここが目的地ではない。何故か中野の一蘭は空いていて入ろうかとも思うがあえてスルー。バスに乗り住宅地を抜ける。途中小さい公園に老人が集結していた。自分がそうなってもとりあえず行っちゃうだろうな。公園。江古田に着く。着いたバス停からココナッツディスクが見え、スカート澤部氏が言っていたあの!となり入ってみるも特に買えるものがない。しかし実在性を確かめられて満足。江古田駅前の古い洋食屋に入る。背が高いのに厨房が低いからか親父さんのシルエットが肩に首が埋まって腰も曲がっている海外のカートゥーンアニメの悪役みたいになっていた。カニクリームでないただのクリームコロッケを食べるも少し物足りない。ちょうどワールドシリーズの第七戦がやっておりドジャースの勝利を伝えるNHK速報に店内が少しざわめいた。
江古田に来たのはFRENZに出展されていた方の個展を見るためである。会場は店舗の二階で土足厳禁だった。靴を脱いでアニメを見に行くのは初めてかもしれない。古典は面白く更に階下の子供が乱入してきて暴れたりしておりなんだかほっこりする空間だった。自分の作品を物理的な空間に置くことってあまり意識してなかったけど何かこれをやることによる面白さが見つかればやってみたいと思わされた。会場を後にして、江古田にいくつかある大学の学祭を横目に地下鉄に乗る。あまり考えず六本木に着くとグッドデザイン賞の展示がやっていた。見に行く前に歩き疲れたのでスタバのチャイラテショートを飲む。チャイラテショートはもはや糖分をブースト摂取するエナドリの役目を果たしている。
グッドデザイン賞の展示は色んなとこでやっていて建築関係の展示にしか辿り着けなかった。建築って最近の過度な開発や家賃の高騰も相まってどうにも怪訝な目で見てしまうのだけど、そういう住宅系の賞を取っている物件というのは住人だけでなく地域に開かれた在り方(場所でも、環境整備でも)を模索しているらしい。ただどうにも「それマジで開かれてるの?」という問いは頭をよぎってしまう。それよりも道頓堀に規格化されたベンチを設置したり展示会の展示会スペースをユニット化し再利用したりするなどの取り組みが獲っている賞の方が効果的に思えた。今(特に首都圏で)建てられる住宅に住む人のマインドと開かれた空間というのが合致するイメージがあまり湧かないのだ。うーん。展示を見たあとフジフィルムの展示スペースも見る。動画の始まりでおなじみの馬の連続写真を見て動画力を高めた。
ふらっとしていると屋外にたくさんの椅子がある。どうやら家具の展示もあるらしい。いろいろ座っているとすごくフィットする椅子があり驚く。クッションもないのにこのまろやかな尻あたり(座り心地と同義)!値段を調べたら七万円だった。ウッ。しかし他のロッキングチェアを見ると三十万を軽く超えている。将来…将来な…。あと伐採された木みたいな椅子もあった。
あとこういうスペースで美女とカメラを持ったおじさんの組み合わせをよく見るのだけどどんなステークホルダーなのかあまりわかっていない。
思った以上に歩いてしまったのですすっと帰る。