某日
起きる。月曜日だけどお休み。池袋のグランドサンシャインシネマでNOPE IMAXレーザー上映を見るのだ。NOPEはネットを通じて面白いという声を聴き、早稲田松竹で見たら超面白かったので記事まで書いた。
でも物足りねぇとうめいた矢先にグランドサンシャインシネマIMAXレーザー1週間限定上映の報が届いたのだ(ネットで教えてくれた某氏に多謝)ちなみに日本ではIMAXレーザー規格の完全版を上映するシステムが無く、アメリカ本国のとは少し異なる上映になっているらしい。映画の音響と映像をフルに生かした作品というのは見ているだけで伝わってきたので、これは完全版(正確にはそれでもまだちょっと違うらしい。まぁ国内で取りうる最高の選択肢ではあるので許して)を見に行かねばということでチケットを取ったのだ。松山の商店街で。
うつらうつら電車に乗って割とぎりぎりに池袋に着いたので即映画館へ。旅行帰りだから池袋の人の多さに驚いてしまう。チケット発券からよどみなく上映へ。NOPEはやっぱり最高だった。見るという行為がより強化されることで映画の意図が深く伝わってくる。これは宇多丸も絶賛ですね。帰り際寒いのでタリーズでチャイを買う。この季節はついついチャイ買いがち。家でも無印のチャイ飲んでる。飲みながら帰宅。旅行の疲れからか二度寝。起きてご飯食べて写真整理して寝る。
某日
寒波到来。なりふり構わずモンベル靴下とキャンプの時に買った極厚タイツとニット帽で出社。朝自転車を走らせると肌を痛めつけるような寒さがあらゆる布の隙間から襲ってくる。業務中会社の近くのファミマに「ドリンク50円引きクーポン」を持ってったら対象のホットドリンクだけ売り切れてた。これも寒波が悪い。
有給明けだったけど特に仕事上は何もなかった。ブログに書いた旅行は有休を使って行ったんだけどその話は会社では一切せず、『休み中は寝てました』とか言っている。こうやって必要ない嘘をついているとそのうちぼろが出るだろうな~と思う。会社に何も申告していないので、本当の自分(という言葉も胡散臭いけど)と会社内の自分のギャップがどんどん増している。これは自分の処世術でもある。
Kindleセールで買った『数学する身体』を読む。自分はバリバリ文系で数学は二次関数で投げ出した人間だけど数学にまつわる話は好きだ。数学者のWikipediaとか読んじゃう。ラマヌジャンやばーとかガウスすごすぎとか。きっかけはなにかと思うと、森博嗣『喜嶋先生の静かな生活』でこれは数学を通して自分が好きなものの覇道をいかにして歩くかという話だ。以降数学に対して知性の覇道ともいうべき静かな凄みを感じている。『フェルマーの最終定理』も面白かった。前半の数学史から後半フェルマー絡みの白熱した数学者たちの争いが行われていく様は手に汗握る描写だった。両方ともおすすめ。で、『数学する身体』は結構テーマは取っ散らかったりするのだけど数学の美しさ、数学を行うという行為が人間にどう影響を及ぼしたかという説明が丁寧でよかった。特に『紙に書いて数字を計算する時、数学というのは計算している脳だけではなく計算をアウトプットする紙だけでもなくその両方である』という話が良くて『小説の作法』にも同じような話が出てきてたなと思った。思考は脳だけでなく環境に漏れ出るのだ。あと岡潔は名前は知ってたけど本も読みたくなった。