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メソポタミアを食べる+夜通し飲む

世の中には二種類の人間がいる。メソポタミアの食事をした事がある人間とない人間である。前者に属する事は容易ではない。然るべきタイミングに店の予約を取る事が必要だ。そしてそれをしたので、無事某日都内某所にあるバーに辿り着いたのだった。

 

あからさまに「バー」な空間の中提供されるのは3品のメソポタミア飯だ。そしてバーなので酒も頼むのが礼儀である。友人と酒を頼み、しばらくすると2組の予約客が入ってきた。このメソポタミア飯情報はオタク界隈で拡散しているので全員がオタクである。マスターの話によれば、予約客は圧倒的に女性が多いらしい。不思議な話である。今クールFGOのアニメがやっている事、そのアニメのタイトルにバビロニアという名前が含まれている事、バビロニアの神話に出てくるエルキドゥとギルガメッシュが『世界最古の友情を描いた物語』とされる物語に出てくる男性二人(エルキドゥは曖昧だが)である事と何か関連があるのだろうか。疑問は尽きない。

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ルーン文字が刻まれたグラスで提供されるビールを飲んでいるといよいよメソポタミア飯が現れる。

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上の画像はその一例だが、要するにスープ上の物がメイン格だ。大麦を使ったおかゆである。食べてみると野菜の出汁が効いた滋養のある味がする。うまいうまいと食べているとあることに気づく。塩と胡椒が感じられない。それもそのはず当時塩と胡椒、香辛料なんてものは同じ重さの金もかくやという価値を持っていたのだ。世界史の教科書でその事実は知っていても、その実塩なしの料理というのはうまいが物足りなさもある。この頃の富豪が香辛料を知れば、なんとしても手に入れようとするだろう。舌の上で歴史が再現されるような面白さを感じる一幕だった。もし当時にタイムスリップするなら、コストコクレイジーソルトを買い占めてから持っていこうと心に決めた。

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また最後に提供されたのは原初のパンケーキのようなもので付け合わせの生姜と蜂蜜のソースをかけると病みつきになる味だった。メソポタミアギャルはメソポタミア原宿でこのパンケーキに列をなしたのだろう。そしてプリクラに楔形文字を落書きしたりしたのだろう。

総じてメソポタミア飯は面白い食体験だった。海外飯は好きだがここまで歴史を超えた飯はなかなかおめにかかれない。もし機会があれば皆さん行くと良い。

 

そして、メソポタミアバビロニアが滅びアレクサンドロス大王が台頭し幾千年も経った銀座で一晩の痛飲が始まった。

ここでパーティーは三人となり、主に銀座〜新橋の間をうろうろして夜を使い果たした。詳細は書かないが、寿司屋のプリキュアお姉さんや新橋の角っこの飲み屋のお姉さんや馬鹿でかく馬鹿高いわたあめのカクテルなどが登場し面白かった。酒を飲む事に重点は置いていないが友人と飲む酒は面白い。世の中友人と酒だけ飲む感じに上手くならないかなぁ。

 

とりあえずここ↓の鳥飯はめちゃくちゃ旨いのでおすすめです

鳥ぎん 銀座本店 (とりぎん) - 銀座/釜飯 [食べログ]