続けてもいいから嘘は歌わないで

同人作家の同人以外の雑記が主です

賭け事に向いていない

賭け事が苦手である。大学の頃そそのかされてパチンコを1000円分打ったことがあるがそれきりだ。

賭け事というか、「一定の投資をして、投資リソースを上回るものが返ってくるか、下回るものが返ってくるかは確率で決定される」物事がどうにも性に合っていない。例えば1000円投資したら絶対に1000円分の何かが返ってきてほしい。言い換えれば500円になるリスクが踏めない人間である

上で言った物事にはゲームセンターのクレーンゲームや株の値動き、ソーシャルゲームのガチャシステムも含まれる。おそらくこれらをやったら、「なんでこんなに投資したのにSSR引けねぇんだよ!!クソ!!!株も下がってるし!!!」と日夜騒ぎ続け東証に「ワイの答えはこれや」と火炎瓶を投げつけてしまうだろう。そんな性格の人は絶対に一定数いると思っているので、正直オタク界隈ひいては世間一般でのガチャシステムの浸透具合には驚いている。みんな気持ちに折り合いをつけるのがうまい。もしくはめちゃめちゃ資産を持っているか…。

なので昨今のお馬さんブームは遠目で見ているのみである。あ、シンデレラグレイ面白いですね。

ちなみに競艇って、毎回レース前に競技者がガチャでボートとエンジンスクリューを決定するので毎回違う船で走っているらしいですよ。そこまでして運要素入れたい??

献血をする

血が足りないらしい。

献血という言葉はオタクにとっては比較的身近であろうと思われる。コミケでポスターを配ったりとかそういう活動を協会がしているからだ。エアコミケとなった今もしているらしい。

というわけで(このというわけでというのはまじで本当に理念があったわけでもなく物の弾みということなのだけれど)献血に行くことになった。

献血とは血を抜くということで、血は生物(かなりなまものである)なのでそれにあたっては様々な注意事項がある。公式HPを参照してください。渡航歴とか、病気の有無とか。

実際献血ルームに行ったら行うことは流れ作業である。軽い検査。軽い採血。献血。休息である。

本当に特に特筆すべき事項はないので、気になる方は行ってみるといいと思う。血流が良くて褒められるのはここだけだ。

 

 

 

 

 

異国飯のススメ

異国飯というのは造語なので聞き覚えがなくても良い。とにかく異国飯を食べようと言うことが言いたい。言い換えれば胃を旅行させよう。舌で歴史を味わおう等色々な言い方ができるが…。

この文章ではそもそも異国飯とはなにかということ、そしてどうやって食べるのかということを書いていこうと思う。

 

異国飯とは何か

異国飯というのは異国の飯のことだ。ここで終われば簡単なのだが、異国というのはここでは日本以外という意味の他に他の意味も持つ。それは珍しいということだ。

例えば異国飯というのを「日本以外の飯」とした際に何がすぐ思い浮かぶだろうか。そう、多くの料理がこれに当てはまる。ラーメン、炒飯、スパゲッティ…なんなら純日本の食事を思いつけという方が難しいかもしれない。今日本で異国の飯を食べることは容易なのだ。そしてその容易さに逆らうというのが異国の2つ目の意味、珍しいということである。具体的にその珍しさを1~4まででランク付けしてみよう。トリコの捕獲レベルとほぼ同じシステムである(そうなのか?)。

 

◯異国レベル1(意識せずとも街中で手に入る)

これはスーパーでレトルトが手に入ったり駅前の食堂で食べられる、また家庭で作れる料理を指す。上に上げた例はだいたいここに当てはまる。「フレンチ食おうぜ!」ってサイゼリヤに行くような状態がここである。

料理例:カレー、炒飯、スパゲッティ、紅茶

 

◯異国レベル2(意識すれば街中で手に入る)

レベル1ほどではないがまぁ食べようと思えば下調べなしでも食べられる物がここに当たる。食べログで探せば結構豊富に出てくるたぐいのものがここである。家庭で作ろうと思えばカルディなどに行く必要があるだろう。無印良品とかもこういうの置いてる。

料理例:沖縄そばインドカレーケバブ、チーズタッカルビ、火鍋、高いフランス料理

 

◯異国レベル3(探せば手に入る)

調べなければ食べられないものがここに当たる。ここまでくると食べることが目的になる事が多い。家で自作するのも難しいだろう。各地にある地元民御用達の専門店に行けば手に入るかもしれない

料理例:魯肉飯、ビリヤニボルシチ、ピルピル、キョフテ、ルンダン、フムス

 

◯異国レベル4(探すのも大変or現地でのみ食べられる)

これは食べるのがかなり難しい。店の希少性もあるし店があっても周辺のコミュニティ向けの店で入るのが難しい可能性もある。あとはもう国内に存在せず現地で食べるしかないこともあるだろう。リットしたテフをオフチョベットして作るようなものがここである。というかこれを食べてたら目的が達成されすぎている

料理例:インジェラメソポタミア飯、他

 

と、なんとなく上記のランク付けでイメージができただろうか。なんとなく食べたことがあるものでランクを付けただけなのでそこの正確性はご容赦いただきたい(ビリヤニはもうブームだというあなたはこれを今更読む必要もないだろう)。そして異国飯の主な異国レベルは3である。異国飯のススメというのは探さなくては食べられないものを食べに行こうということなのだ。

 

異国飯を定義したところで、異国飯の良いところを挙げておこう

・食べたことのない味が味わえる

普段の食卓では味わえない味を感じられるのが異国飯のいいところだ。それはスパイスの効能だったり料理法の賜物だったりするが、脳が活性化されるような効果がある(個人の感想です)。どうせ料理は食べないといけないものだし、同じ食べることならより楽しもうという精神がそこにはある。

・手軽に海外を体験できる。歴史が学べる

料理というのは風俗の中核を担うものでその土地々々の特性が反映されている。例えばパン一つとっても、土地の酵母の違いでヨーロッパの黒パンや日本の食パン等色々なバリエーションがある。お茶だって日本の日本茶、イギリスの紅茶、トルコの紅茶…歴史と生活によって料理の特性は様々に分化していく。料理を舌で味わえばその土地の特性がさらに理解できる。だって旅行での楽しみには食事も含まれるものだ。異国飯は海外体験である。駅前で食べれば駅前留学である。

 

ここまでで異国飯とは何か、そしてその良いところを書いてきた。ほら、食べたくなってきただろう。しかし前述したとおり異国飯は探さなければ手に入らない。そこで次からは言ったことのある異国飯屋を少し紹介する。生活圏的に都内が全てになるが…

 

◯羊香味坊

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クミンたっぷりの羊の串

 これは中華屋さんであるが、中国東北部の中華屋さんである。つまりモンゴルとの境目に位置する地方の料理が出てくるので必然的に羊のフルコースとなる。串も羊、餃子も羊、炒飯も羊である。しかしそれのすべてが絶品。サイゼリヤで話題をさらった羊の串焼きにクミンをぶっかける調理の本気が見えるので是非行ってみてほしい。御徒町駅から近いので、立地も良い。

 

 

◯エリックサウス八重洲

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インド料理であるカレーは今や国民食だがその中でもインドにかなり寄せたミールスが食べられる店である。本店はまた別にあるのだがここも十分美味しい。アチャールやらパパドやら謎のインド飯(インド料理屋で提供される漬物みたいなもんです)を手で食していこう。

何より東京駅の地下なので東京に来たついでに食べられる。都外の方にもおすすめです。

 

◯also

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餃子の皮は厚く現地風

台湾料理屋である。魯肉飯とか水餃子とかがとても美味しい。お酒も豊富に取り揃えられており現地のお酒を楽しめる(これもまた現地飯の楽しみだ)。そしてなんとオシャレご飯なのでデートにもおすすめです。恋のライバルにに魯肉飯で差をつけろ。何の差をつけられるかは保証できませんが…。

 

◯ザクロ

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これはTwitterでもバズってたやつなので知ってる人もいるやもしれない。谷中銀座の有名な階段の真下にある中東料理だ。店構えも絨毯の上に靴を脱いで上がり食べるという本格派(イスタンブールでもそんな店あったな)。店内にトルコランプがぶら下げられており華やかである。ランチの時に訪問したが気さくな店員さんだったので良かったです。ジャーに入っているお茶が熱いのも良い(中東で紅茶はメジャーな飲み物だが基本的にアイスティーはサーブされない)

 

 

◯マシューコウズ・バッファローカフェ

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無難なチョイスが続いたのでアフリカを入れておこう。五反田にあるアフリカ(ケニア)料理屋である。ここはメニューを見ても何もわからんので真の謎飯である。ただ店員さんは日本語が話せるしわからなかったら聞けば良い。来店時はサヴァーキという白身魚料理を食べた。美味しかった。あと米っぽい料理もあり結構口に合いやすかった(クスクス的な?)。あと異国飯あるあるだが日本に住む現地の人が食べに来ていることが多い。来店時もそんな感じだった(きっと領事館の人)。更に余談だが六本木界隈は領事館が多いので異国飯も多い。

 

えー、まぁこんなものだろうか。他にも渋谷のギリシャ料理とか渋谷のエチオピア料理とか(テフをオフチョベットしたやつが食べられます)新宿のトルコ料理とか六本木の北欧料理とか(これは行きたいだけ)色々書きたいのだがめんどくさいのでみんな探していこう。そして食べながらWikipediaでも読んで世界に理解を深めていこう。

しかしこのご時世なかなか外食できない人もいるかと思う(すんなって言ってるし)。ならば通販だ。通販で異国飯を食え。

satoshoten.stores.jp

www.palermo.jp

 上の2つはレトルトや缶詰で世界の色んな料理を買うことが出来る通販サイトだ。最近いくつか買ってみた。理想はふるさと納税みたいな感じで色んな国のものが買えればいいのに、と思っています。ふるさと納税すらやらない大人が何を言っているのか。

 

と、まぁ珍しく長く色々書いてしまった。とにかく異国飯は良いということだ。ほそぼそと出来る趣味でもあるしTwitterのおかげで情報が集まりやすい。有識者の意見をお待ちしています。

 

 

俺のDMM100冊デッキ

4月12日までDMMで初回購入に限り書籍100冊まで70%オフということになっている。つまりオタクフェスティバル。第一次世界大戦下におけるクリスマス休戦に匹敵する出来事である。タイムラインのオタクはオタク棒(オタクが開発した棒。材料は正論)を地に置き、肩を組んで飲み交わしその後好みの漫画で言い合いになり殴り合ったと言われている。

そんなわけで己の100冊デッキを紹介したいと思う。買ったばかりなので別に読んでもないのだけどまぁ世間から好評を博しているものばかりだと思う。というかKindleでも講談社50%オフが先日やっていたのだが、電子書籍で破産する日も近い。そしてKindleの検索はマジでクソすぎる

 

俺のDMMデッキ(93/100)

ワールドトリガー(現行23巻)

以前20巻まで読んだものを購入。読んだがやっぱり一番面白い

ダンジョン飯(現行10巻)

今読んでる。一番面白い

はねバド!(完結済み16巻)

未読。でも絵が最高に好き

・シオリエクスペリエンス(現行16巻)

二巻までKindleで購入済み。

ゴールデンカムイ(現行25巻)

漫喫で通読済み。でも面白いしな

・Live2dメイキング講座(全1巻)

勉強

ウマ娘シンデレラグレイ(現行2巻)

うまだっち

 

以上である。DMM漫画バトルしようぜ!DMMバトル!!!

感じるというのは素晴らしいこと

bunshun.jp

 

土井善晴先生は食の形式化を防ごうとしていると思っていて、上の記事はそういうことを男らしさの囚われと表現している。それは置いておいて「形式化」というのは退屈さに繋がる。形式はそれに従っていればいいという気晴らしの気晴らしなのだ。それに対して暇と退屈の倫理学では、気晴らしを楽しむ、楽しむ訓練をするということが大事だと言っている。つまりタイトルにした、記事内の「感じるとは素晴らしいこと」というのが料理の形式化へのアンチテーゼとなっているのだ。

たまたま読んだ記事と本の話がつながると面白いねという話でした。

 

最近カスなニュースが多いのでこういう記事ばっかり読んでいたい。動物のニュースばっかりではなく…

暇と退屈の倫理学を読んだ

暇と退屈の倫理学を読んだ。と、言って書物の要約を記すことはここではしない。もちろん論旨の一部分を紹介したりはするけれど。それは本書の結論は、つまり「人間は暇と退屈に対してどのように向き合うべきなのか?」という問いに対する答えは、非常に明確に与えられかつその一つが『暇と退屈の倫理学を読むこと』だからだ。

 

まずこの本の良いところは読みやすいところだと思う。始まりに「本書は通読されることを目的にしている」と明言しているように口調は穏やかで、章が終わるごとに各章の結論、そしてその結論がどのように本の中の論旨に位置づけられるか、それを踏まえて次の章では何を語るかをまとめてくれる。数々の名著からの引用も多くそれらを噛み砕いて解説をしてくれる。とても読みやすくて良い本だった。

そしてその読みやすさと裏腹に語られる倫理、暇と退屈とは何かという話は先史時代を発端にし近現代まで時系列を追って複雑に語られる。個人的には「暇と退屈は定住生活を選択したことによって生まれた」という話は非常に面白くて共感してしまった。自分が旅行が好きだからかもしれないが、放浪したいとか部屋の中でじっとしていられないという話にはうなずくところが多かった(そしてゴミ出しをできないという部分も)。

 

また浪費と消費の違いというのも面白い。常日頃からTwitterソーシャルゲームの悲喜こもごもを眺めている身としては感じ入る部分があったけれど、たしかによく言われる「消費社会ってダメだよね」みたいな言説にさらに踏み込んで語っていてなんというか非常に染み入る。ちなみにその消費の典型とも言える博報堂と著者の対談がこれです

www.hakuhodo.co.jp

 

そしてハイデガーを下敷きにして語られる「暇/退屈である/でない」の形態の分解と再構築も面白い。ハイデガーの分類を鮮やかに展開して「この世はでかい気晴らしでありその中で気晴らしをすることは退屈だ」という結論に至るところは普通に興奮した(暇の反対は興奮だし…)

 

とまぁこれ以上内容は語らないが(語ってるけど)とにかく本書を見ると世の中(Twitter)の見え方がだいぶ変わる。そして驚くほど自分の人生が暇であり退屈であり気晴らしであるという事実が迫ってくる。そしてそれはどうやって生きるかという問題とほぼ等価なのだ。

 

 

ガルパン最終章3話を見た

見ました。ネタバレ記事です。ちなみにどこで見たかと言うとウルトラセンシャラウンドみたいな劇場です。やはりガルパンはいい音で見ないとなので。

 

3話はもちろん2話の知波単学園戦に決着がつく。正直この知波単学園ガルパン内のベストバウトでは?という面白さだった。ジャングル(冷静になんでジャングルでやってんだまじで)内のシンプルな陣取り合戦から追い込み追い込まれ白兵戦、撤退戦とつながる戦いの豊富さ、そこに仕組まれるトリッキーな戦法と戦車たち。西隊長vs西住みほというメインバトルとアヒル殿を中心としたサブバトル。めちゃくちゃ面白い。複雑な戦況も絶対に画作りとセリフで補完してくれるし見やすい。ラストはちょっと抜けた終わりなのだけど、それもなんか良い。

ガルパンはトンチキな味付けが最高で、戦車の夜戦で大合唱なんてトンチキなシーンも何故かうるっとくる。そして絶対的に明るいエンタメであるというところを踏み外さない演出にとても信頼が置ける。肩の力を抜いてスッと享受できる娯楽作。ここで折り返しですが完結まで絶対に見届けたい。