続けてもいいから嘘は歌わないで

同人作家の同人以外の雑記が主です

自分を駆動する

友人と食事に行くまでに少し時間があったので、本屋に立ち寄った。最近はKindleやDMMの台頭で物理本を買うことは少なくなったがやはり本屋は『気』に満ちていていると健康になる。いずれガンにも聞くようになる。

そこで文庫本を見ていると女子高生が隣で「本って、最近読まないな」「スマホ見ちゃう」「スマホの方がさ、情報がすっと入ってくるよね。本は気張らないと世界に入っていけない」と言っていた。

読書は読むという能動的な行為が必須であるというというのは保坂和志が言っているのでそのとおりだけど、翻ってスマホで得るような情報は受動的だろうか。そりゃもちろん女子高生が見るなんてのは動画コンテンツだろうし受動的と見える。めくらないし。でも能動的でない、理解しようとしなくていいってどういう類の情報なんだろう。なんとなくはわかる。自分も5chのまとめサイトでグラビアアイドル・タレントがちょっと肌を露出したとかいう話題で『エッッッッ』と盛り上がっている(?)スレを見てしまう時がある。そういうときってなんか他責の思考になっている気がする。「クソツマランコンテンツが悪い」みたいな。スレタイで開いたの自分なのに。

そういう積み重ねがインターネット的なお客様主義、他責思考になっていくのかもしれないとも思う。自分を駆動していかないといけない。自分を動かさずに他人ばっかり動かす人(意識高い系)が嫌われてるのってそういう他責思考が原因でもあるんじゃないだろうか。ちょっとそういうことを思って、その文庫コーナーに國分功一郎の本があったのでKindleで買った。再読だけど。