続けてもいいから嘘は歌わないで

同人作家の同人以外の雑記が主です

黒歴史は青春だ

黒歴史という言葉はかなり人に膾炙していてその分意味も拡散していると思うけれど、巷で使われているような『恥ずかしい/見せたくない過去の遺物』という意味であまり使いたくないと思っている。それは創作を楽しんでいる者として真摯な姿勢ではないと思うからだ。とはいえ昔の制作物をみだりに見られて良いのかと言うとそういうことではない。それらはとても技量が足りていない制作物だからあなたがやめたほうが良いですよ、という意味で見てほしくはないのだ。

つまり黒歴史の産物は自分にとっては意味がある(まあ制作物だから意味はあるに決まっているが)もので、その意味が他人にとっては意味がないから黒歴史なのである。自分にしか伝わらない意味(こういうのを尖った批評的文脈でオナニーなんて言ったりするけれど普通にダサいのでやめたほうが良いと思う。オナニーって常にそういう気持ちで行うものでもないし…)で固められた黒歴史は作者本人にしては重大な歴史だし、だから昔の作品を「はっは。これは黒歴史ですよ」なんて態度を第三者に取るのは作品に対して真摯ではない、と思う。なんなら青春ってそういうものでは?とも思う。青春は体感している本人にとってしか意味を持たず、第三者から見たらマジで意味不明だからだ。青春と黒歴史は同じということがこれで証明されました。よかったですね