続けてもいいから嘘は歌わないで

同人作家の同人以外の雑記が主です

日記(パン・酒)

某日
ちょっと起きて二度寝してしっかり起きる。ちょろちょろ絵を描いているとお昼になり家族一同で推しパン屋さんのパンを食べる。

パン



ここのパンは本当に美味しくて具材と生地の練り方に躊躇がない。具材なんて3割減でも十分やっていけるのにこれでもかという大盤振る舞いでぎちぎちに中身が詰まっている。鮭が載っているパンはふわふわとしっとりさが両立しているピザのようだし、焼き茄子が載ったパンはベースがクルミのパンで意外なほどに味が合う。栗のパンは栗が入りすぎていて、反射的に飲み物をサーブしてしまうほどだ。もはや恐れ多い。この紅茶は、「パンに合うね」という俺の意志ではなく「私を食べるならそれくらいのシチュエーションを用意してからいただくべき」というパン側の迫力によりサーブされているともいえる。
それ以外にも当然、すべてのパンがおいしい。絶対に世の中にバレてほしくないお店だ。俺が買い支えるので。と言いつつ細々と買い支えていた(つもりだった)最寄りのコンビニはつぶれたけど。あとそこの跡地に買取専門店が建って悔しい気持ちになった。買取専門店よりコンビニだろ。
外出してクリーニング屋でスニーカーを受け取る。確かに汚れは落ちているし靴紐もピカピカ。うれしい。でも新しいスニーカーは欲しい。
一回スニーカー履くとスニーカーに類する靴しか欲しくなくなる。
電車に乗り、友人と合流。今回は完全に昼から酒を飲むためだけに集まっている。なので居酒屋に行く。
1軒目は典型的な大衆居酒屋で、コの字型のカウンターに老若男女が座り中央でお兄さんが元気よく働いている。
矢継ぎ早にビールとホッピーでイワシや煮込みやコロッケをいただいていく。結局こういうとこで競馬を横目に飲む酒が一番うまいよ。
あと知見だが、こういう店は意外とうるさくない。一人客も多いし団体客も電車くらいの声量でしゃべっている。要するにここは酒が飲める喫茶店なのだ。居酒屋というよりそう考えた方がしっくりくる。なのでみんなは静かに過ごそう(俺はこの作法を知らず怒られたので)。
で、友人とはヘロヘロと色々を話す。深入った距離感でない適度な雑談。今更佐倉綾音にはまっても俺はいいと思います。
会計してお天道様の下を移動。酔っているだけで世界はこんなに明るい(15時だから)し子供が遊んでいる公園には入りにくい(不審者だから)。

2軒目は勢いでおでん屋に入る。ハイボールで真っ黒なおでんをはふはふ食べる。黒いおでんってかつぶしの香りが
見ているだけで香ってきてたまらない。何の話だったか、考えなくちゃなぁみたいな話だった気がする。予定は入れなくちゃ入らない。
これはライフステージによるものだ。年齢で何かを断定する物事が俺は嫌いだけども(なぜならそういう断定は自分外のところから
さんざっぱらされているので、好き好んで自分で自分を規定する必要はない)緩やかな傾向というのは存在する(もちろん、傾向があることと
だから何かをするという因果関係は第三者から授かるものではない)。そういう傾向について酒を飲みながら話をする。
友人は俺の話を聞きながらリコピンが嫌いなのにリコピンサワーを飲んでいた。

3軒目はもう日も傾いて飲み屋街に人が増え始めるタイミングの中、すすっと見つけた店に入る。
立ち飲み屋で、一言目にドリンクを聞かれ、渡された食べ物メニューにはもう4,5品くらいしかない。いいよそれで。
レモンサワーでレバーとサガリをいただく。これがまた沁みるようにうまい。立って食う料理はうまい可能性がある。ここも一人客が多く、スマホをいじりながら黙々と酒を傾け焼き鳥を食べている。そういう飲み方もあるんだ、と改めて実感した。自分はお酒が弱いからそこまでこういうことはないかもだけど時々はいいのかもしれない。
友人はまだ飲むらしいが自分は離脱。改札で別れを告げ電車で帰る。帰宅後そのまま2時間寝る。
起きてほんのちょっとご飯を食べてからまた寝る。なかなか寝付けなくて難儀していると酒の席で行われた会話を
早くも忘れかけることに気づく。俺はすぐお酒でぼーっとしてしまうので酒の席の記憶に現実感が伴わない。もったいないと思う。話したことくらい覚えていたい。話しているときの仕草とかお店の感じとか、そういう思い出が
アルコールというすりガラスを介してしか思い出せない悲しさよ。お酒を飲んでもしゃっきりしている人がうらやましい。
本当に楽しい会話をするときは酒抜きでやるという思いを強くする。寝る。