続けてもいいから嘘は歌わないで

同人作家の同人以外の雑記が主です

日記(富士山・ワカサギ釣り)

某日

レンタカー屋へ向かう。友人等と一泊二日の旅行だ。久しぶりに知らない車種の車に乗るので緊張する。細い駐車場からえっちらおっちら都内の公道へ漕ぎ出す。なんで車ってメーカーによって操作系が異なるんですか??

まず別の友人を迎えに公道を行く。知らない街に知っている人が住んでいるという事実は楽しい。知らない道に建つ知っている店を見ながらコンビニで合流。朝ご飯を食べつつ道中の作戦会議をする。車の旅で途中休憩するのってなんとも言えずリッチな気がする。そのまま高速へ。そこまで混んでいる感じもせずSAに入りご飯を食べる。SAのドッグランでは犬が駆け回っておりその前でTikTokを撮っているのか若い男女が踊っていた。犬を見せなさい犬を。SAの対面の山肌にある民家のことを想う。人里離れているのにめちゃくちゃ人里が見えるの、どう思ってるんだろう。

再び高速へ。富士山を眺めながら意外とすぐに湖畔の宿につく。車を降りると空気がひんやりしている。宿にチェックインし和室に荷物をぶちまけ、ローカルケーブルテレビで地域のお悔やみ情報を見る。競馬も見る。買い出しがてら湖畔に出てひたすら遊歩道を歩く。湖畔には白鳥に餌をやる子供連れやトレッキング帰りなのかポールをついて歩く外国人などがいる。湖は広く、つまり湖畔も長い。歩いているうちに陽も傾き富士山の陰影もよく見える。やがて遊歩道が途切れ砂利道になったので退散。宿や合宿所を見ながら道を引き返す。帰りに神社で雑な初詣を済ませる。コンビニで買い出しをしつつ宿に帰りぼーっとする。宿の床に延長コードが伸びている。延長コードはオタクのへその緒だ。

日が落ちたので車で外食へ。ほうとうや煮込みを食べて大変満足。ほうとう、かなり好きだ。でろでろの麺類が好きなのかもしれない。

これはもつの煮込み

帰ってそのまま星を見に行く。宿から10メートルくらい離れただけで星がよく見える。湖畔の向こう岸を走る車のライトが真っ暗の湖畔に反射している。暗いがゆえに富士山の存在感はすごいものがある。何とか写真に星空を収めようとするがとても無理なので、首が痛いほどに上を見ているしかない。30分は見たか、そろそろ身体が冷え切ったので宿に戻り暑い風呂に浸かる。お風呂サイコー。部屋に戻ってお酒のんだり初見のボードゲームをしたり。明日も早いが日付が変わるくらいまでちゃんと遊んで寝る。

 

某日

起きる。あまり深い眠りにならず布団がべちょべちょになっている。窓の外は寝る前と変わらず真っ暗。いやいや起きて各々防寒装備に身を包む。車を走らせコンビニで朝ご飯を買うと夜が明けてくる。この時間にもコンビニにはちらほら人がいるが彼らが何をするのか我々にはわかる。ワカサギを釣るのだ。

車を駐車場に停めて徒歩で桟橋へ向かう。桟橋には水上タクシーのような平たい船が止まっている。乗り込むと船の中は暖かく、両サイドに一列ずつ座椅子と備え付けの机が並んでいる。座ると目の前に思わせぶりな蓋がありそこを開けるともうすぐ湖面だ。後は簡単。ここに釣り竿を垂らしワカサギが食いつくのを待つだけ。俺はここで釣り糸を垂らすことしかできない。おじさんや外国人などを乗せ船は静かに動き出す。やがて停船したそこが今日のポイントらしい。朝日に照らされて赤く染まる富士山を見ているといきなり船員から激アツチャンスとの報が入る。ワカサギは群れで行動するので釣れるときと釣れないときの差が激しい。釣るなら今!ボタンを押してワカサギを釣れ!とばかりに煽られ慌てて虫を針に刺し釣り糸を垂らす…とものの数秒でヒットの手応えがある。慌ててリールを巻くと二匹かかっている。それから五分ほどはまさにフィーバーで、みるみる目の前のいけすにはワカサギの群れができてしまった。しかし当たらなくなるのも早く、やがてピクリとも釣り竿は動かなくなった。そうすると人間はポットでお味噌汁を飲んだり、チューハイを飲んだりする。このサイクルが最長7時間続く。ここは釣り船であり船上飲み屋でもある。

とはいえそんなに好き勝手してるヒマもない。2時間半程度で我々は釣りを切り上げる。とはいえその間に3回ほどワカサギの群れが来たので結局計100匹ほどのワカサギをゲットできた。船を途中離脱するので迎えの船が横付けされる。そのまま湖を岸に向かってモーターボートが走る。自分たちがいた釣り船は他にも10艘ほど湖にいるのでいろんな宴会が行われているんだろう。

湖上から富士山がとても良く見える

無事地に足をつけ、生臭くなった身体を清めるために温泉へ。富士山付近はぬる湯の温泉らしくのんびり浸かれてとても良かった。風呂上がりの牛乳も美味しい。ほかほかのまま湖に取って返し、昨夜晩ごはんを食べた郷土料理屋へ。こういう店にワカサギを持ち込むと天ぷらにしてくれるのだ。待つこと5分足らずでワカサギ100匹の天ぷらがサーブされる。流石に迫力があるが一匹口にいれると本当に溶けるようになくなってしまうのでサクサク食べられる。異様に美味しい。結局ペロッと食べてしまった。その他定食も平らげ、あとは帰るだけだ。

ワカサギ100匹

車に乗り行きと同じルートで帰路へ。SAで甘いものを食べたり小雨に降られたり都内の道に翻弄されたり都内のLOOPに翻弄されたりしてなんとか車を返却。最後はガストで晩ごはんをいただきおしまい。被労に負けてグリーン車で帰った。